リーグ・ファンが憤る理由

またまたぴっかぶーさんの、ラグビー・リーグ解説第二弾!
今回も秀逸なエントリーになっています。併せてお読みください。


「リーグとユニオン(その煮)」

<参考リンク>シドニーの裏庭
http://plaza.rakuten.co.jp/pickaboo/diary/200505300000/


そういえば、フットボールの母国である英国では昔


サッカー=労働者階級 ラグビー中流階級


ってなことを言ってましたが、ラグビーユニオンから分離したリーグは、やっぱり労働者階級を中心とした人気スポーツだったそうです。ただし、人気があるのがイングランド北部のランカシャーとかヨークシャー、つまりサッカー先進地帯でもあったので、地元でも人気ナンバーワンというわけではなさそう。


今でもリーグは、英国ではちょっと日陰者というか、メディアの扱いも悪いみたいで、リーグファンの鬱憤はかなり溜まっているようです。しかもアマチュアリズムを守ってきたユニオンがオープン化し、イングランド代表が強化に成功してワールドカップに初優勝。ウィルコみたいなスターも出てきたから、ますます関心が高まっているという悪条件も加わっています。


ただ昔から、リーグのビッグマッチは大観衆を集めていました。英国リーグ版のFAカップとでも呼ぶべき「チャレンジカップ」ファイナルは毎年ウェンブリーで行われ、10万人近い観衆を集めておりました。
そして、近年ではスーパーリーグ(豪州のNRLに相当)のグランドファイナルも、マンチェスター・ユナイテッドの本拠地であるオールド・トラフォードなどで行われ、こちらも多くの観客を呼んでいます。そして現在イングランド代表のエースとして君臨しているジェイソン・ロビンソンも、実はリーグ出身の選手。あの鋭いステップは、実はリーグ仕込みなんです。


でも、その割には人気が上がっていかない。特に、伝統的にリーグ人気が無かったと言われている首都ロンドンでは、いまだに苦戦しています。スーパーリーグではロンドン・ブロンコスという球団を作っているんですが経営難のようです。


1995年に、ユニオンがオープン化に踏み切った時「これでユニオンの欺瞞が照明された」って、リーグ関係者は言ってたと思います。確かにその通りなんですよ。競技が人気を集めてレベルが上がり、選手は過酷なトレーニングや厳しいプレシャーを受ける。そうすると、プロ化は半ば当然の事になります。しかも、より観客にアピールするようなルールに変えていかないとサバイバルできない。


それらをユニオンに先駆けて、ずっと前からやっていたのがリーグなんですが、今ではあとからプロ化したユニオンが、それまで否定していたようなことを後追いでやって、しかも成功している。逆に先駆者だったはずのリーグは、なかなかグローバル化することができない。ワールドカップだって、ユニオンよりずっと前の1950年代から開催していたんですよ。


だからリーグの事をいまだに不当な扱いする日本の書物・メディアも散見されますが、歴史や現状をよく見て言って欲しいですね。リーグのファンが不満を持つのも当然なんです。